平成15年度公開情報 国土交通省受託事業

国土交通省受託事業
平成15年度に国土交通省の機関より受託事業を受けたので、その内容を下記の通り報告します。

委託事業名称:  泥土有効活用技術研究業務委託

研究期間:  平成15年11月21日?平成16年2月25日

業務委託発注者:  国土交通省 分任支出負担行為担当官 北陸地方整備局 飯豊山系
   砂防事務所長 藤田  明

業務委託料: 13,643,999円

事業内容: 国土交通省北陸地方整備局飯豊山系砂防事務所管内の閉塞型砂防堰堤の上
   流堆砂敷内には、流木と同時に流れ込む小枝や枯葉などが腐敗して堆積したものからメ
   タンガスが発生し、さらに悪臭を放つ箇所がある。
    この問題を解消し、さらに既設砂防堰堤の機能向上を図るため飯豊山系砂防事務所で
   はスリット化工事を進めているが、堆砂敷上流部に腐敗堆積した土砂が一時的に多量に
   流下した場合、水生生物等の自然環境に悪影響を及ぼすことが考えられる。
    また近年、「森と海の関係」として、森林における自然環境のその栄養の循環と還元に
   おいて、沿岸海域、河川域に与える影響の大きさがクローズアップされ、多くの山林で植
   林などのボランティア活動が行われている。さらに21世紀に入り、畜産や養鶏等をめぐり
   さまざまな進化したウイルスによる災禍がもたらす食卓への影響や、世界の水産資源の
   3割以上を消費しているわが国の食糧事情にあって、ますます水産資源の安定的な確保
   の重要性が問われている。このような時代背景にあって、急峻な山岳国である日本で自
   然災害防止の重要な1役を担う一方、森林から受ける恩恵を停滞させ、その自然本来が
   持つ機能に負の作用を与え続けてきたともいえる砂防堰堤に堆積する栄養塩を海に還 
   元する技術は急務である。
    これらの観点から、腐敗堆積状態の土砂の再利用を目指した技術の開発を行なうこと
   を目的とする。